令和5年2月16日
文書館
担当者: 柳沢・宇佐美
電話: 0776(33)8890
メール: bunshokan@pref.fukui.lg.jp
紹介: https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp
お錠口(じょうぐち)のなかにいたのはだれ? −「表御〆切」(おもておしめきり)と福井藩の奥向− 1 会 期 令和5年2月17日(金)〜4月9日(日)休館日:月曜日と2/24、3/16、3/22

2 場 所 福井県文書館閲覧室(観覧無料)

3 趣 旨 
幕末の福井藩主松平春嶽は、江戸城には黒書院のある表向(おもてむき)と、将軍の執務・生活空間奥向(おくむき))の間に杉の板戸でできた「上(かみ)ノ錠口」があったと回想しています。同様な出入り口は福井藩邸にもあり、「表御錠口」と呼ばれていました。
福井藩にはこの「表御錠口」をしめ切りにする「表御〆切」という手続きがあり、正室や姫などがふだん暮らす大奥(女性の空間)から藩主の暮らす御座の間(ござのまま、男性の空間)へ出る際に行われていました。さらに藩主も「表御〆切」で大奥に入って夕食をとることがおきまり(常式)でした。
展示では、このような「表御〆切」が誰のために、どのような場合に行われたかを検討することを通して、19世紀前半における福井藩松平家の奥向の特質を考えます。

4 主な展示資料
・「越前世譜 重富様御代 廿八」(越前松平家家譜草稿)松平文庫A0143-01882
・「真雪草紙」松平文庫A0143-02632
・「少傅日録抄」11冊 1827〜46年(松平文庫A0143-01101〜01111)
・「幕儀参考稿本」「幕儀参考」福井市春嶽公記念文庫(福井市立郷土歴史博物館蔵)
・原寸大絵図画像「江戸常盤邸之図」松平文庫A0143-21414

5 関連イベント
ゆるっトーク「お錠口のなかにいたのはだれ?−「表御〆切」と福井藩の奥向」
3月19日(日)15:00〜16:00
県立図書館多目的ホールにて開催