平成30年4月19日
文書館
担当者: 三好、柳沢
電話: 0776(33)8890
メール: bunshokan@pref.fukui.lg.jp
紹介: http://www.library-archives.pref.fukui.jp
資料速報展「朱(あか)と黒(くろ)−秀吉も認めた豪商のあかし−」を開催します  今年3月、越前の豪商であった内田吉左衛門家に伝わる貴重な資料が60数年
ぶりに福井県へ里帰りしました。
 この速報展では、その中から豊臣秀吉の朱印状と結城秀康の黒印状を紹介し
ます。(今後調査・整理をした上で今秋に月替展示を予定)

※内田吉左衛門家とは?
  内田吉左衛門は今立郡岩本村(越前市岩本町)に本拠を構え、江戸時代を通じ
 て五箇の紙や越前各地の特産物を手広く扱い、金融活動も盛んに行っていた有力
 商人です。内田家に残された膨大な資料は岩本村や五箇全体の紙漉業、越前国産
 の布・蝋・漆・菜種・煙草・薬などを中心とした商業活動に関わるものがほとん
 どです。これらの資料は江戸時代の商業活動を研究する上で非常に貴重なもので
 す。


                          記

1 タイトル 「朱と黒―秀吉も認めた豪商のあかし―」

2 期 間  平成30年4月24日(火)〜平成30年5月27日(日)

3 場 所  文書館 閲覧室

4 主な展示資料
(1)豊臣秀吉朱印状
  1614〜15(慶長19〜20)の大坂の陣で大坂方として活躍する木村重成の祖父に
  あたる木村隼人佐(定重)に宛てた朱印状。豊臣秀吉が今立郡岩本の野辺四郎
  右衛門尉を越前国中蝋燭司に命じていることが分かる。

(2)結城秀康黒印状
  福井藩の祖結城秀康が鳥子屋才衛門に鳥子役を申し付けて諸役を免除している
  ことが分かる黒印状。高品質な鳥子紙が使用されており、約410年を経過して
  いるにも関わらず非常に保存状態が良い。

(3)ガラスケース内
  内田家に伝わる屋敷図などの物資料を展示。