平成24年6月5日
福井県工業技術センター
担当者: 一番ヶ瀬、清水
電話: 0776-55-0664
代表(内線): 5349
メール: kougi@fklab.fukui.fukui.jp
紹介: http://www.fklab.fukui.fukui.jp/kougi/
工業技術センターと(株)小大黒屋商店がインテリア和ろうそく製品を開発しました  − 東京で開催される国際見本市「interior lifestyle TOKYO」にて発表−

 福井県工業技術センターと株式会社小大黒屋商店(代表取締役 大津伊平 福井市順化2-15-19)は、これまで仏壇用として使われていた和ろうそくについて、和洋間を問わず室内空間にマッチするインテリア和ろうそく製品を共同で開発しました。
 この成果は東京ビッグサイトで開催されるインテリア・デザイン市場のための国際見本市「interior lifestyle TOKYO」において発表します。

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■「interior lifestyle TOKYO」 
 開催日時:平成24年6月6日(水)〜8日(金)10:00〜18:00(最終日は17:00まで)
 開催場所:東京ビッグサイト 西ホール(東京都江東区有明3-11-1)
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1 開発の背景と経緯
  和ろうそくは、植物性のろう材と和紙で作った芯材でできており、パラフィン
 や糸芯でできた洋ろうそくと比べ光が強く長時間保ち、芯の状態によって炎の揺
 らぎ方が異なり燃え方に表情の変化があります。しかし洋ろうそくより作製に手
 間がかかることから高価で、主力商品は仏壇用としてしか使われていませんでし
 た。
  そこで、工業技術センターのコンピュータ造形技術を導入し、迅速・低コスト
 で製作でき和洋間を問わず室内空間にマッチするインテリア和ろうそくを開発し
 ました。
  (株)小大黒屋商店では前述の見本市に出展し新市場開拓に取り組むとともに、
 今回確立した新技術を活用した新商品開発を目指します。

2 インテリア和ろうそくのデザイン的特徴
  このろうそくは、日本の古来の灯りである行灯をモチーフとして作製したイン
 テリアキャンドルで、商品名を「ANDON」としました。ろうそく上面を窪ませた
 構造にすることで、炎が直接見えないデザインとなっており、着火時から和ろう
 そく特有の「炎の揺らぎ」がろうそく側壁を透かして灯ります。  

3 試作加工に応用したコンピュータ造形技術
  和ろうそくの生産には木型が使われていますが、型製作職人の減少による価格
 高騰等の課題があります。そこで、3DCAD、3Dプリンタなどのコンピュー
 タ造形技術を導入し、迅速・低コストのデザイン設計、型製作技術を確立しまし
 た。