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勝山市北谷から発見されたナンヨウスギ科の植物化石が新種として認められました!

令和2年1月27日  恐竜博物館が勝山市北谷において実施する恐竜化石発掘調査で発見された植物化石が、当館の湯川弘一研究員と国立科学博物館の矢部淳研究主幹による共同研究の結果、球果類(裸子植物)でナンヨウスギ科の種鱗複合体の化石が2種見つかり、そのうちの1種は新種であることが判明しました。
 このたび、その研究成果を報告した学術論文が中国 吉林大学の学術誌「Global Geology」に掲載され、その化石が新種であることが認められましたので、お知らせします。

                  記
              
1 論文のタイトル
  「Araucarian cone-scale complexs, newly found in the Aptian Kitadani
   Formation of the Tetori Group in Fukui Prefecture, Central Japan」
  (手取層群北谷層から新たに発見されたナンヨウスギ科の種鱗複合体化石)

2 執筆者
  湯川 弘一(福井県立恐竜博物館 研究員)
  矢部 淳 (国立科学博物館 地学研究部 生命進化史研究グループ 研究主幹)

3 掲載雑誌
  「Global Geology」吉林大学(中華人民共和国)[Jilin University]が発行
  [http://sjdz.jlu.edu.cn/Jwk_sjdz_en/EN/volumn/current.shtml]

4 出版日
  令和元年12月25日(水)
  ※令和2年1月12日(日)にオンラインで公開

5 論文のポイント
(1)北谷の発掘現場から見つかったナンヨウスギ科の植物化石2種のうち1つを
  新種の「Araucarites kitadaniensis(アラウカリテス・キタダニエンシス)」
  と命名
(2)北谷の発掘現場では、花粉化石でしかナンヨウスギ科と推測される植物の存
  在が確認されていなかったが、今回初めて大型植物化石でもナンヨウスギ科の
  存在を確認でき、恐竜が生きていた当時の環境復元がより詳細になることが期
  待される。
(3)今回発見された2種の植物化石から、東アジアの前期白亜紀において既にナ
  ンヨウスギ科の多様化が進んでいたことが明らかとなり、当時の分布や進化を
  議論する上で非常に重要な情報をもたらした。
(4)残りの1種も別の新種の可能性があり、今後の研究で明らかにしていく予定

  ※別添「勝山市北谷から発見された新種の植物化石について」参照
  ※論文の詳細については、湯川研究員にお問い合わせください。

 
印刷用 印刷用ページ 添付資料 連絡先
県立恐竜博物館
担当者: 野田、湯川
電話: 0779-88-0001
代表(内線): 0779-88-0001
メール: info@dinosaur.pref.fukui.jp
紹介: http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/
記事ID: 35fe601579082796fO

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年月: 2020年1月
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