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飼育コウノトリのヒナおよび放鳥コウノトリの死因が推定されました

平成30年10月1日 　下記のとおり２羽のコウノトリの死因が推定されましたので、お知らせします。

                     　　           記

１　飼育コウノトリのヒナ（第４子）の死亡について

（１）死亡個体
　　・個体番号：なし　足環：なし
　　・性別　オス
　　・生年月日　平成３０年５月１０日（０歳１か月）
　　・生誕地　越前市中野町の飼育ケージ
　　・ふっくんとさっちゃんの第４子として、平成３０年５月１０日に誕生

（２）経緯
　　平成３０年６月２０日（水）午前８時５８分頃、越前市中野町の飼育ケージに
　おいて飼育コウノトリのヒナ（第４子）の死亡個体が発見され、県獣医師および
　越前市職員が回収しました。岐阜大学応用生物科学部獣医病理学研究室に解剖を
　依頼し、死因が推定されました。

（３）解剖による主な所見
　　・体格中等、外傷など異常は認められない。
　　・心臓の冠状動・静脈は著しく怒張し、心尖部では、淡褐色の程度が著しい。
　　・小腸に寄生虫（吸虫）が付着し結節部の粘膜面に小孔が空いている。
　　・小腸に吸虫が寄生し腸炎を起こしている。
　　・腎臓の尿細管に石灰化している部分がある。

（４）死因（推定）
　　　下記の要因が考えられます。
　
　　・心筋の壊死および心筋炎による心不全、全身の循環障害


２　放鳥コウノトリ（個体番号：Ｊ０１３９）の死亡について

（１）死亡個体
　　・個体番号：Ｊ０１３９（さきちゃん）　足環：右（黄黒）左（赤緑）
　　・性別　メス
　　・生年月日　平成２８年５月３０日（２歳０か月）
　　・生誕地　越前市中野町の飼育ケージ
　　・平成２８年９月２５日にＪ０１３８（たからくん）とともに越前市坂口地区
　　　で放鳥
　　・平成３０年５月２６日から長野県に滞在

（２）経緯
　　平成３０年６月２８日（木）早朝、長野県松本市波田の水田においてコウノト
　リの死亡個体が発見され、水田所有者が回収しました。岐阜大学応用生物科学部
　獣医病理学研究室に解剖を依頼し、死因が推定されました。


（３）解剖による主な所見
　  ・両後肢足根中足骨離断骨折
　　・組織学的には著変は認められない。

（４）死因（推定）
　　　下記の要因が考えられます。

　　・両後肢の骨折 印刷用 印刷用ページ 連絡先
自然環境課
担当者： 西垣、寺田
電話： 0776-20-0306
代表(内線)： 内線2464
メール： shizen@pref.fukui.lg.jp
記事ID: HC297b1537312686c2

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