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長崎県西海市から世界最古級のペンギンモドキの化石が発見されました!

令和2年8月18日  恐竜博物館と長崎県西海市教育委員会の共同調査により、西海市大瀬戸町からペンギンモドキ(絶滅鳥類・正式名:プロトプテルム科の鳥類)の化石2点が発見され、うち一つが世界最古級のものとなる約3400万年前の化石と判明しました。研究成果は学術論文として報告され、西海市と愛知県蒲郡市では8月19日(水)から展示されますので、お知らせします。
 なお、今回の発表は、本日、西海市教育委員会および蒲郡市教育委員会からも行われます。

                  記


1 発見されたプロトプテルム科の化石(2点)
(1)右大腿骨(約3400万年前:世界最古級)長さ13.7cm・幅4.2cm
(2)右脛足根骨の遠位部(かかとの骨の一部:約3300万年前)長さ5.9cm
  幅1.9cm


2 化石の研究論文
(1)タイトル
   Early Plotopteridae specimens (Aves) from the Itanoura and Kakinoura
   Formations (latest Eocene to early Oligocene), Saikai, Nagasaki
   Prefecture, western Japan(長崎県西海市の板浦層と蛎浦層から産出したプ
  ロトプテルム科鳥類化石)
(2)著 者
      福井県立恐竜博物館 主任研究員 宮田 和周
   蒲郡市生命の海科学館 学芸員  森 浩嗣
(3)掲載誌
   Paleontological Research(日本古生物学会発行。2020年6月にインターネッ
  ト上で原稿の早期公開済)


3 発見された化石の意義
(1)プロトプテルム科最古の化石(約3500〜3350万年前)は、アメリカ
  合衆国と日本でのみ知られ、西海市の大腿骨の化石はこれに並ぶ古い化石とな
  る。
(2)発見された化石2点ともアメリカの種類と似た骨学上の特徴があり、脛足根
  骨の化石はワシントン州のオリンピディテスに近縁な種と考えられる。
(3)プロトプテルム科は日本に現れた最初期には既に多様化し、九州の海辺では
  後も引き続いて繁栄していたことが判明した。


4 その他
(1)詳しくは、別添「西海市ペンギンモドキの化石資料」を参照してください。
(2)当館では展示の予定はありません。
印刷用 印刷用ページ 添付資料 連絡先
県立恐竜博物館
担当者: 中村、宮田
代表(内線): 0779-88-0001
メール: info@dinosaur.pref.fukui.jp
紹介: https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/
記事ID: a26F501597143721XF

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