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文書館資料叢書『福井藩士履歴6』を発刊しました

平成30年3月20日  松平文庫には、幕末福井藩士の人事履歴資料が多数残存しています。文書館では、このうち士分(家臣団約3千家のうち1/3程度を占める上級〜中級藩士)の家臣約1000家の人事履歴(全6巻)の編集・刊行をすすめており、今年度はその最終巻となる「み〜わ」(第6巻)を発刊しましたので、お知らせします。

                             記

1 第6巻の内容  
   この巻には、155家、717名の各家当主を掲載しています。

2 おもな掲載人物
 ・三岡八郎(みつおかはちろう、由利公正、1829-1909)
    嘉永6年(1853)に家督相続。横井小楠の殖産興業策に触発され、財政学
   を学ぶ。橋本左内らと国事に奔走し、藩主・松平慶永から財政手腕を評され
   て抜擢、藩札発行と専売制を結合した殖産興業政策で藩財政の再建を図る。
   維新後、福岡孝弟らと共に五箇条の御誓文の起草に参画。明治4年(1871)
   に東京府知事に就任。明治5年、岩倉使節団の随行に加わることになりアメ
   リカ、ヨーロッパへ渡航。明治7年、板垣退助や江藤新平らと共に、政府に
   対して民撰議院設立建白書を提出。明治8年に元老院議官に任ぜられ、明治
   20年に子爵に叙せられる。明治23年には貴族院議員。明治27年、京都にて
   有隣(ゆうりん)生命保険会社の初代社長に就任。

 ・村田巳三郎(むらたみさぶろう、氏寿、1821-1899) 
    藩校明道館の創設以来、学事に尽力。安政3年(1856)には慶永の命令で
   熊本藩の横井小楠招聘に赴く。安政6年に家督相続。その後目付役、参政職
   などを歴任。文久2年(1862)慶永の政事総裁職就任とともに、これを助けて
   公武合体運動の推進に奔走。維新後、明治3年(1870)福井藩大参事(だいさ
   んじ)。廃藩後は足羽県参事、岐阜県権令(ごんれい)などを経て内務大丞
   兼警保頭(ないむたいじょうけんけいほのかみ)となり、明治10年退官。
   以後松平家の家政運営に専念し、『続再夢紀事(ぞくさいむきじ)』を編纂
   し慶永の事蹟を著す。

 ・山岡次郎(やまおかじろう、1850-1905)
    慶応元年(1865)長崎で英学修業。明治4年(1871)福井藩推薦留学生とし
   て米国に派遣され、ツロイン州大学に学び、鉱山学や化学を修める。明治8年
   帰国し、文部省督学局(とくがくきょく)に採用。東京開成学校、次いで
   東京大学で化学を教える。明治14年農商務省発足に伴い農商務省御用掛
   (ごようがかり)を兼務し、染色織物の指導に従事。以後この分野で多大な
   事績を残し、「染織の元勲」と言われる。

3 刊行計画
   今年度で全6巻の刊行が完了。※平成24年度から計画的に刊行
   既刊「あ〜え」「お〜く」「け〜そ」「た〜ね」「の〜ま」

4 配布方法等
   平成30年3月23日(金)以降、希望者には文書館閲覧室において配布。
   県内図書館、都道府県立図書館・文書館等へ配付。

5 判および発行部数
   A4判(本文248頁)
   印刷部数 1000部
印刷用 印刷用ページ 連絡先
文書館
担当者: 中村
電話: 0776(33)8890
メール: bunshokan@pref.fukui.lg.jp
紹介: http://www.library-archives.pref.fukui.jp
記事ID: dfHcI0151978790873

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