令和4年2月3日
県立病院経営管理課
担当者:
西野、平森
代表(内線):
0776-54-5151(内線2051)
メール:
kenbyo@pref.fukui.lg.jp
紹介:
http://fph.pref.fukui.lg.jp/
県立病院における医療事故の和解について
県立病院における医療事故について、このほど和解が成立しましたので、以下のとおり、お知らせします。
原告に対し、患者のQOL(生活の質)を保つことができた可能性を低下させたことについて、遺憾の意を表明いたします。
1 和解の概要等
(1) 概 要
平成28年にがんの摘出手術を受けた患者について、その後のCT検査に
おいてがんの転移の見落としが確認されました。平成30年6月に患者は死
亡し、患者の妻より県に対し転移の見落とし等に係る損害賠償請求訴訟が提
起されました。
このたび裁判所から和解案が提示され、原告および県が和解案を受け入れ
ました。
(2) 患者情報 50代男性 三重県(手術時福井市在住)
(3) 経 過
平成28年11月14日 がんの摘出手術を実施
平成29年 2月10日 術後の定期のCT検査を実施、患者より痛みの
訴えがあったが、がんの転移は確認されなかっ
た
3月24日 CT検査によりがんの転移を確認
6月 6日 がんにより患者死亡
平成30年 3月 7日 訴状受理(原告:患者の妻)
転移の見落としがなければ直ちに適切な治療
を受け、延命可能であった等を主張し、損害
賠償(3,000万円)を請求
令和 3年12月20日 裁判所が和解案(100万円)を提示
転移の見落としにより、患者のQOLを保つ
ことができた可能性を低下させたことを記載
令和 4年 1月31日 原告および県(県立病院)が和解案合意
2 再発防止策
再発防止策として次のことを実施しています。
・患者の痛みの部位などを主治医や放射線技師が画像診断医師へ報告する
ことを徹底
・CTなどの画像からがんの転移などを自動的に抽出する画像診断支援シ
ステムの導入