平成30年2月27日
福井県立病院
担当者:
経営管理課 吉田
代表(内線):
0776-54-5151(内線2047)
メール:
kenbyo@pref.fukui.lg.jp
紹介:
http://fph.pref.fukui.lg.jp/
C型肝炎は正しい知識と治療でより簡単に治る時代に
(現状)
C型肝炎は自覚症状がないまま進行し、やがて肝硬変、肝がんを発症する恐ろしい病気ですが、近年、ウイルス増殖に直接阻害する飲み薬(DAA治療薬)が登場し、大きな副作用なく完治することが可能になりました。
平成29年11月に最新薬が登場し、現在8週間から12週間の治療でほぼ100%の治癒を期待することができます。
(課題)
わが国でのC型慢性肝炎の患者さんは、肝炎症状のないキャリア(持続感染者)を含めると推定150万〜200万人いらっしゃいますが、治療を受けている方は50万人にすぎず、残りの100万〜150万もの人が治療を受けていないか、自分がC型肝炎ウイルスに感染していることに気づいていないと考えられており、肝炎に関する検査や治療の認知度を高める必要があります。
(福井県立病院の取組み)
県立病院には6名の肝臓専門医がおり、2014年より200例以上のC型肝炎患者さんに対してDAA治療を行い、ほぼ100%HCV排除に成功しています。安全にDAA治療を行うため、正確な肝臓や腎臓の機能や、他の病気で服用している薬とDAA薬の併用が可能かといった専門的評価を行い、75歳以上の高齢の方でも重い副作用をほとんど認めず、ほぼ100%のウイルス排除に成功しています。
また、肝炎を見過ごさないため、県立病院の全診療科受診者を対象に院内肝炎スクリーニングの体制を設けました。これにより、血液検査で肝炎ウイルス陽性が指摘された場合、まず肝臓専門医が連絡を受けて専門的に治療の必要性や治療法の評価を受けることが可能です。
肝炎の可能性がある人や、肝炎が心配な方はぜひ相談してみて下さい。