令和3年6月22日
文書館
担当者: 田川・柳沢
電話: 0776(33)8890
メール: bunshokan@pref.fukui.lg.jp
紹介: https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp
松平文庫テーマ展34「お城のあとが果樹園に!〜松平試農場の記録と蔵書〜」を開催します!  明治〜大正時代、福井城址に広大な農場があったことをご存じでしょうか?
 松平試農場は、最後の福井藩主・松平茂昭の子である松平康荘によって明治26年(1893)に設けられた試験農場です。本丸と三の丸にかけて開墾し、青物野菜やリンゴ、梨、桃、ブドウなど果物を栽培しました。大正10年(1921)に県庁の建設に伴い細呂木村(現在のあわら市)に移転。昭和31年(1956)には坂井農業高校の同窓会に譲渡され、64年の歴史に幕を下ろしました。
 本展示では、松平文庫の資料や、坂井高校から寄贈された蔵書の一部を展示し、試農場の沿革とその功績を紹介します。
 つきましては、県民の皆様へ周知くださるよう、ご協力をお願いします。


1 展示名 お城のあとが果樹園に!〜松平試農場の記録と蔵書〜

2 期 間 令和3年6月25日(金)〜8月25日(水)

3 場 所 県文書館閲覧室および県立図書館閲覧室入口

4 主な展示資料
 ・「松平試農場一覧」
  明治42年(1909)、皇太子殿下行啓の際に奉呈した試農場の概要書。

 ・「教務日誌」
  試農場附属教育機関「園芸伝習所」の日誌。実習の様子がわかる箇所を展示。

 ・「移転に関する要書綴」
  大正10年(1921)、細呂木村への移転に関する書類の綴。

 ・「農事試験成蹟 第壱報」
  明治36年(1903)に刊行され、第5回内国勧業博覧会で一等賞を受賞。

 ・「農具便利論」
  江戸時代の農学者大蔵永常の代表作。様々な農具を細かく絵入りで説明。

 ・「日本農作物害虫篇」
  日本の昆虫学、養蚕学の基礎を築いた佐々木忠次郎の主著。