令和5年8月24日
文書館
担当者: 柳沢、宇佐美
電話: 0776(33)8890
メール: bunshokan@pref.fukui.lg.jp
紹介: https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp
松平文庫テーマ展45「幕末ふくい 天然痘との闘い−福井・鯖江・大野の種痘とその担い手たち−」を開催します〜 天然痘(てんねんとう)はワクチン接種(種痘(しゅとう))によってウィルスを封じ込めることができた唯一の感染症といわれていますが、その根絶には180年もの時間を要しました。日本で初めて種痘に成功したのは1849年(嘉永2)6月、長崎でのことでした。

そこから京都にもたらされたワクチンは、福井城下の町医笠原良策(白翁)によって大坂の緒方洪庵へと伝えられ、その門人たちによって西日本一帯に広がりました。雪の栃ノ木峠を越えて福井に戻った笠原は、越前府中・金津・鯖江・敦賀・大野、さらには越中富山、加賀金沢・大聖寺へとワクチンを分け、北陸各地で種痘が開始されます。

この展示では、幕末の福井・鯖江・大野各藩における種痘の展開をその担い手に着目して紹介します。   

1 会 期 令和5年8月25日(金)〜10月25日(水)
  休館日:月曜日(国民の休日は開館)、9/19、9/28、10/10

2 場 所 福井県文書館閲覧室(観覧無料)

3 主な展示資料
・「越前世譜 慶永様御代(13)」嘉永3年 松平文庫(当館寄託)A0143-01953
・「除痘館誓約」嘉永2〜3年 國枝家文書(当館寄託)A0211-00001
・「白神痘用往来」8冊  嘉永2年〜安政6年(福井市立郷土歴史博物館蔵)
・笠原白翁使用の種痘器具(福井市立郷土歴史博物館蔵)
・「種疱瘡日割書上帳」安政6年 飯田広助家文書G0024-01549(当館寄託)
  
4 関連イベント
・講演会「天然痘と闘った人々−種痘伝来・福井・全国−」
 講師:青木歳幸氏(佐賀大学特命教授)  9月24日(日)13:30〜15:00
・ゆるっトーク
「幕末ふくい 天然痘との闘い−福井・鯖江・大野の種痘とその担い手たち−」
 10月9日(月)15:00〜16:00 文書館職員 いずれも県立図書館多目的ホールにて