令和5年4月6日
工業技術センター
担当者:
機械・金属部 野尻、松田、企画支援部 前川
電話:
0776-55-0664
代表(内線):
5376
メール:
kougi@fklab.fukui.fukui.jp
紹介:
http://www.fklab.fukui.fukui.jp/kougi/
高品質な異種金属接合を可能にする新手法の開発に成功しました
自動車業界では、燃費の向上を目的に超高強度鋼板やアルミ板などを組み合わせて使うマルチマテリアル(※1)による軽量化の動きが加速しています。そのような状況で、接合が難しいとされる超高強度鋼板とアルミ板の異種金属接合については、摩擦エレメント接合法(※2)が効果的な手法として注目され、その適用が検討されています。
従来の摩擦エレメント接合法は接合品質のばらつきが大きいという課題がありました。そこで、工業技術センターでは、摩擦接合箇所での欠陥の形成を抑制することで高品質な異種金属接合を可能にする新手法を開発しました。この開発成果によりエコカーの製造コストの削減や安全性能の向上が期待されます。
今回、報道機関向けに下記のとおり説明会を行いますのでお知らせします。
また、令和5年度福井県工業技術センター一般公開において、この研究成果の展示を行います。
記
報道機関向け説明会
日 時:令和5年4月13日(木) 13:30〜15:00
場 所:工業技術センター 管理棟2階 B202会議室
説明者:工業技術センター 機械・金属部 主任研究員 野尻 誠
令和5年度福井県工業技術センター一般公開
日 時:令和5年4月20日(木)〜22日(土) 9:00〜17:00
場 所:工業技術センター(福井市川合鷲塚町61−10)
※1 マルチマテリアル 複数の異なる性質をもった材料を組合せて配置することにより、単一の材料よりも軽量化や高強度化を実現したもの。自動車の車体は、軽量化を目的に2010年頃から普通鋼板に加えて、超高強度鋼板、アルミ合金材を使用して構成されることが多い。
※2 摩擦エレメント接合法 摩擦接合でエレメントの足部と鋼板を接合するとともに、機械的接合でエレメントの頭部とアルミ板を接合することで、異種金属同士の重ね板を点接合する技術。独EJOT社が開発した摩擦エレメント接合がAudi社の自動車Q7に適用された。
※取材をご希望の方は、資料の準備がございますので4月12日(水)までに企画支援部前川までご連絡願います。